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# ファストセットアップ (Fast Setup / Simple Fetch)
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ファストセットアップは、2台目以降のデバイスのセットアップやデータベース再構築時のデータ取得・初期化処理を、直感的かつ迅速に行うための簡略化された同期フローです。
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従来のセットアップウィザードにおける複数の詳細なステップを踏むことなく、同期の基本方針を選択するだけで、データベースのダウンロードとローカルファイルのスキャン・反映を一連のプロセスとして自動的に実行します。
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## 仕組み
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2台目以降のデバイスで **セットアップURI** をインポートした場合や、手動でデータの再フェッチ(Vaultルートに `redflag3.md` / `flag_fetch.md` を配置する等)が予約された場合、プラグインはリモートデータベースからのデータ取得スケジュールを設定します。
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その後の起動時、プラグインはデータフェッチ予約モードで立ち上がり、**「Data retrieval scheduled(データ取得のスケジュール)」** という簡略化されたダイアログを表示します。
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## 技術的な特徴
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ファストセットアップは、高速かつ安全でクリーンな処理を実現するために、以下の最適化を行っています。
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1. **高速なストリーム受信**
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- 全データを取得しますが、ストリーム受信によるレプリケーションを使用するため、処理が非常に高速です。
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2. **ストレージ反映の遅延による不要な警告の抑制**
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- データのダウンロード中にローカルファイル(ストレージ)への書き出し(反映)処理をあえて遅延させることで、同期途中で発生しがちな「破損データ同期」や「サイズ不一致」などの一時的なエラー警告を抑え込みます。
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- すべてのデータダウンロードが完了した後に一括してストレージへ書き出すため、不必要な警告画面でユーザーを混乱させません。
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3. **時刻ベース比較の妥当性**
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- 初期セットアップやリカバリーの段階(この状態に移行した直後)においては、概ねファイル更新時刻(タイムスタンプ)ベースでの単純比較を行うことで、十分かつ妥当な同期結果を得ることができます。これにより複雑な競合解決の手間を省きます。
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## 設定手順
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### ステップ 1: データの反映方法の選択
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取得したリモートデータを、既存のローカルファイルとどのように統合するかを選択します。
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1. **Compare time and take newer (newer-wins)**
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- ファイルの更新日時を比較し、より新しい方を採用します。
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- **推奨されるケース:** すでに Self-hosted LiveSync を使用しており、複数のデバイスで編集した変更内容をタイムスタンプに基づいて統合したい場合。
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2. **Overwrite all with remote files (remote-wins)**
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- リモートデータベースの内容を正(Source of Truth)として扱います。
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- **推奨されるケース:** まったく新しいデバイスをセットアップする場合(空のVaultなど)。
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- *警告: ローカルにあるすべてのファイルがリモートの内容で上書きされます。重要なデータがある場合は、事前にバックアップを取得してください。*
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3. **Use the detailed flow (legacy)**
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- 従来の詳細なセットアップウィザードダイアログに戻ります。
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- **推奨されるケース:** データベースの構成オプションをステップバイステップで細かく制御・確認したい場合。
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### ステップ 2: 競合および削除ルールの構成
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ステップ 1 での選択内容に応じて、ローカルとリモートの不一致をどう処理するかを設定します。
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#### 「Compare time and take newer」を選択した場合:
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- **Delete local files if they were deleted on remote**
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- 他のデバイスで削除済みのファイルをローカルからも削除し、Vaultを同期・クリーンな状態に保ちます。
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- **Recreate remote files even if they were deleted on remote**
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- 他のデバイスで削除されたファイルであっても、ローカルファイルを維持し、リモートデータベースに再度アップロードします。
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#### 「Overwrite all with remote files」を選択した場合:
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- **Delete local files if not on remote**
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- リモートに存在しないローカル専用ファイルを削除し、ローカルのVaultをリモートデータベースと完全に一致させます。
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- **Keep local files even if not on remote**
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- リモートに存在しないローカルファイルをそのまま残します。ただし、同期後に重複ファイルが発生する可能性があるため、その場合は手動でクリーンアップを行ってください。
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### ステップ 3: 自動同期の実行
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選択を確定すると、以下の処理が順次実行されます。
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1. リモートデータベースの高速ダウンロードを実行します (`fetchLocalDBFast`)。
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2. ローカルファイルへの変更反映のため、フォアグラウンドでフルスキャン (`synchroniseAllFilesBetweenDBandStorage`) を自動的に実行します。
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3. 処理が完了すると、プラグインは通常の動作状態へ復帰します。
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